You are what you eat

Masaru Sato
TOKYO VALLEY FAIR
Published in
3 min readMar 24, 2017

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たぶん、この地域は良いほうだ。

日本のスーパーマーケットもあれば、健康的な生活をしようと心がけているひとが比較的多い地域だからだ。

食の話である。

渡米してきて 8ヶ月ほど経過した。最近(と言う訳ではないが)気になることのひとつが、この食生活で大丈夫なんだろうか、ということである。自分や妻の、というのはもちろんだが、問題は子どもたちだ。特に 2 歳の娘(以下娘)。大人はある程度自分でコントロールできるが、子どもたち、大丈夫なんだろうか。

娘は週 5 日、デイケア(日本で言うと私立の保育園にあたる)に通っている。1 歳児クラスまでは親がお弁当的なものを用意しても良かったのだが、2 歳児以降のクラスだと “みんなと同じものを一緒に食べる” という集団生活に慣れるという裏テーマが設定されているので基本的にはお弁当は持ってきてはだめ。園で用意されたものを一緒にみんなで食べる。

集団生活に慣れることは良いことだ。しかし定期的に親に渡されるメニュー表を見ると、こんな感じである。

まず最初から Mac & Cheese があるのは置いておいたとしても、ナゲット、アメリカンドッグ、チーズラビオリ、ピザ、パスタ、チーズ、ミートローフ、チーズ… と、まあ野菜も副菜で出てくるものの、なんとなく 30 を過ぎた大人が見ると胃が重くなりそうなラインナップである。これを平日毎日食べる。(私のマネージャはロシア系でふたり子どもがいるのだが、こういった食事を懸念してロシア系のデイケアに預けている。)

一方で日本の保育園生活を思い出すと、ご飯に蒸し魚だったり、鶏そぼろだったり、豆腐ハンバーグだったりと、文字列を見ているだけでもなんだかほっとするようなメニューだったのでこの差は激しい。(とは言え、和食は和食なりに塩分が多くなりがち、など別の問題はある)

さて、メニュー表をもう一度見てみると、チキンやターキー、チーズや魚なんかが出ているのだが、牛や豚が見当たらない。直接聞いたわけではないので憶測の域を出ないのだがこれは、おそらく宗教上の理由で食べないひとが一定数いるからだと思われる。思われる、というか、それ。

このシリコンバレーのエリアは特にインド系移民が多く住んでいる。娘が通う園もインド系がマジョリティで、ヒスパニックやアジア/ロシア系、コケイジャンはマイノリティにあたる。そしてインドと言えばヒンドゥやイスラムを信仰しているひとが一定数いるのでそれに考慮をして、こういったランチのメニューになっているようだ。ちなみにベジタリアンのメニューもある。

こういったメニューに支えられている娘であるが、週末たまに家族でレストランに行ったりしても大人が頼んだメニューの付け合せのポテトにケチャップをつけてひたすらそれを食べていたりするので悩ましい。

まあこどもはみんなポテト大好きなので気にしすぎることは無いとは思うのと、家で食べる食事に関してはある程度コントールが利くのでそこを親が頑張ることになる。

つらつらと書いては見たものの、食生活に関してはこれといった回答がまだない。いろいろなものをバランス良く食べれば自ずと健康的に育つと信じながら、今日もピザを食べる。

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